臣と別れて教室に入ったのはいいが女子の声がうるさい



それに、教室内が香水と化粧のにおいで気分が悪くなってきた…




眉を思いっきり顰めて教室から出ようとすると一人の女に腕を絡められた。



「ねー白雪君っていつも冷たいのに唯崎さんには優しいの?」




目に涙を浮かべて聞いてくるが俺からすれば可愛いとは思えない




てか、気持ち悪い。



化粧ゴタゴタなやつと雛乃をくらべるまでもない。


雛乃は化粧してなくても可愛いし、それに香水のキツイ匂いもしない。



「純粋だから…かな」



ニッコリと笑いながら絡められている腕を解く。




「俺は清純な子が好きだから」



それだけを吐き捨て俺は屋上に向かおうと足を進めた。