「これだから低能は困る」



「な、なんだと!!」


顔を真っ赤にさせて拳を震わせる椎名に俺は笑った。




「俺の領域(テリトリー)で好きかってやってんじゃねぇよ、雑魚が」



口調がかわった俺に少しびびったのか椎名は黙り込んだ




伊達眼鏡を外して椎名を見る



すると凄い早さで顔が青ざめていく



「ひ、翡翠の目と右目の下にある泣き黒子……アンタがあの有名な!」




「せや、コイツこそが俺等鬼龍の頭、白雪壱夜や」



誇らしげに笑う臣に溜め息が出そうになる



「そういう事だ、俺の領域(テリトリー)であと一人でも問題起こしてみろてめぇら一人残さずシメっからな」


「それから、壱夜のことバラしたら……わかるやんな?」



臣の問い掛けに必死に首を上下に振る椎名達。


胸ポケットにさした眼鏡をかけお得意のSmileを見せる



「じゃあ、これで話は終わりです。先生から指示がありしだい速やかに帰宅してくださいね?俺達はこれで失礼します。」



特別指導室から出ると臣からの視線を感じ振り替える



「何ですか?俺の顔になんかついてます?」


「ちゃう、ただ眼鏡をかけただけで人は変わるもんやな思ってな」



そんな臣の問い掛けに俺は声をあげて笑った



「ククッ……愚問だな、俺に出来ないことなんてねぇんだよ臣。それに眼鏡のおかげで黒子が隠れて俺だなんて誰も思わねぇからな」




教室へと戻る俺の顔が



臣が今まで見た中で一番ドSだったということを蓮夜に伝えたのはいうまでもない……