「遅いでー何してたん?」



朝からテンションの高い奴だなと思うがあえてスルーしておく



調子に乗られたら困るからな



「煩いですよ西条君、少し黙ってください」



この敬語キャラに早くも飽きつつある




「つれないなー寂しいわぁ」



わざと俺の周りで泣き真似をはじめる臣を睨んで笑ってみせる




「西条君、僕のお使いに逝ってくれませんか?」



「え、字が間違ってへんか自分」


逃げる体勢をとっている臣の襟を掴みそれを阻止して耳元で囁いた



「あんま調子乗ってんじゃねぇぞ臣。俺のお使いに逝ってくれるよな?」



離れると顔を青くしている臣を見てニッコリと笑ってやる



「おん、行ってくるわ」



ぎこちない笑顔で教室を出ようとする臣にとどめをさす



「気を付けて逝ってきてくださいね?」



そう告げると涙目になってローカを走っていった。



「さぁ、生徒会室にでも向いますか」


口元に弧を描きながら生徒会室に足を向けた。