「阿佐美ちゃんの担当クラスなんてらっきー!」
「はいっ!せーんせっ、俺目悪いから席前がいい!」
「ふっざけんなテメェ両目とも視力8.0くらいあるんじゃねぇのか!」
「そりゃアフリカ行けるな」
「ねー阿佐美ちゃんってスリーサイズいくつ?」
「彼氏いるの?」
初っ端から生徒たちの質問攻め。
いや、好意を示してくれてるだけ有り難いじゃないかみづき!
こんなことで苛立ってたら後がもたないぞ!
「コホンッ!え、えーとっ早速授業始めまーす!教科書10ページ開いて…」
「教科書もってねーよー」
「あー玉川たち貸してくれよー」
「えっ…きゃっ!」
男子生徒が教室の隅でかたまっていた女子生徒たちから教科書を引ったくった。
「か…かえして…っ」
「あぁ?うるせーなブス!」
「身体でかえしてやってもいーけどなっ」
「ギャハハッ、意味がちげーだろっ」
男子生徒たちの笑い声が教室中に響いた。