『そろそろ寝ようか?』


そういうと旅の疲れかすぐ眠りについてしまった。


私はなんかもったいない気がしてなかなか寝付けなかった。



高弘は子供のようによだれをたらしなかだら幸せそうな顔で眠っていた。



[あはは。へんな顔]



私はこんな時幸せを感じた。



ふと外に目をやると旅行のわすがな明かりに照らされたいちょうの木が見えた。



私は窓を開けた。


外の空気はいつもと違う味がした。



『愛してるよ』


[え!]



私は高弘のそばに行き顔をのぞきこんだ。


[なんだ寝言か~]


[あはは。]



『愛してるよ]



[はいはい]




『美里』




[え…]



『私はもう一度顔をのぞきこんで高弘の肩を揺らした。』



[やっぱり寝てる]



幸せそうな顔して…