「ごめん、莉乃。忘れられない女がいる」 そう告げられたのは 私と彼、川崎晃の 1年記念日の前日。 「え?どうしたの急に」 突然のことすぎて 私の思考回路は 情報処理に追い付かない。 「いままで言わなかったのは、ほんと悪かったと思う。ごめんな」 「ちょっとまって、ごめんなってなに?変な冗談やめてよ…」 「冗談じゃねぇんだよ。」 「それってつまり…」 「別れてほしい。」