そして、いよいよ当日
普通の人より二倍近い
量の荷物を抱えた魅衣。
自分の黒い小さなボストンバックを見て何か恥ずかしくなった。
キャンプ場へのバスに乗り込むとき、さりげなく魅衣と本田君の席がチェンジ…
魅衣はちゃっかり准君の隣を確保。
って事で必然的に私と本田君が隣どうし…
気まずい雰囲気
「准と前田うまくいくかな…」
先に口を開いたのは本田君だった。
「どうかな〜…准君は魅衣の事どう思ってるの?」
「良い奴だって」
「うーんびみょーだね
ってか、本田君って意外と優しいよね!?」
「えっ!どこが!?」
「魅衣に協力してるし」
「そうでもねぇよ
ってか、そろそろ本田君ってやめねぇ?」