「何でもないです」



「大丈夫?千夏」



 隣にいた友美ちゃんが聞いてきた。



 友美ちゃんの優しさは嬉しいけど…今は痛い。



「大丈夫。なんでもないから」



 あたしは無理に言って、授業を続けた。



 でも、頭はゆうちゃんと、友美ちゃんのことでいっぱいだった。