ゆうちゃんは、あたしの頬に手を当てた。



「今日は、千夏を俺のものだって思わせてほしい…。ダメ?」



 …あたしも…。



「あたしも…ゆうちゃんのものだって思いたい…」



 あたしは、ゆうちゃんのもの。



 だから、ゆうちゃんが望むならば、あたしを捧げるから。



 ゆうちゃんが望むなら、命なんか惜しくない。