「バイトしたい理由って、祐馬先輩に会いに行くためだったんです。どうしても会いに行くって…。だから、今日は新幹線で京都へ向かってるはずですよ」



「えぇ?!京都ぉ?」



 …ちゃんと説明しなきゃ、ある意味逆効果だったんじゃない?



 千夏さん。



「あらまぁ…。京都まで…ひとりで」



「お父さんに言えば、なんとかしたのに…」



 千夏のお父さんは過保護だ。