「そ…そんなの…わかんないじゃん…」



 すると、友美ちゃんは、キッと睨んで言った。



「とりあえず、行かせないから!あんたに会わせない!」



 そして、ぐっとカバンを握られ、中から給料を取った。



 あたしは、とっさに抵抗したけど、友美ちゃんの動きは速かった。



「泥棒だよっ!人のお金奪うなんて…!ゆうちゃん、悲しむよ!彼女が泥棒したって聞いたら…!」



 あたしだったら、ゆうちゃんが悲しむことはしない。