ゆうちゃんは、あたしの頭を優しくなでて、涙を拭った。



「今度会う時には、泣き虫卒業しておけよ」



「…ゆうちゃん…。うん!約束ね…」



 あたしは、頷いて、涙を拭いた。



 泣き虫じゃ、恋なんか続けられない。



 そんな当たり前のこと。



 16歳の高1で初めて知った。