玖音は何も言わずに僕を見ていた。


だけど微かに…玖音の瞳に、影が映った。



あ…


玖音は手の平が、僕に向かってきた。



パァーーーン!!!!

僕は玖音に叩かれた。



クラス中がざわつく‥



「え‥玖音が浬音を叩いた」

「浬音なんかしたのか‥?」

「浬音‥痛そう」

「てか怪我で休んでたのに‥叩かれるって…」

「…大丈夫かな?」




玖音は黙って僕から離れた。



「玖音‥」



あぁ‥そっか…




僕が黙って玖音から離れたんだっけ‥


玖音‥ごめんね




だけど……

これでいいんだ‥