「学校なんて…いつぶりだろう‥」
「ずっと親父さんの仕事を手伝ってましたからね」
僕は久しぶりに‥玖音と通っていた黒駕高校に行くことにした。
「なんだか…不安」
「大丈夫ですよ。どうにかなります」
僕はあの時のように、男装をしている。
伸びた髪は切り、あの時のままの髪型にした。
玖音や、みんなに思い出してもらえるように。
来なくていいって、言ったのになぜか或はついて来た。
僕は教室のドアをゆっくり開けた。
「………浬音…」
僕の名前を呼んだのは‥玖音だった。
あぁ‥玖音…
ぎゅー‥したいよ…
玖音は僕に近づいた。