「…ごめん」


玖音は謝る。



だけど、


僕は結構どうでもよかった。







玖音が無事だったから。




「気にしなくていいよ玖音」

「‥浬音」

「これは玖音を守った勲章」



僕は右目をトントンっと人差し指で叩いた。



‥うん、そうだ

勲章なんだ。


この右目も‥お腹の傷も


玖音を守った勲章なんだ



守られるだけじゃダメ‥


僕は女だけど‥

玖音も黒猫も子猫も…


守ってみせる



絶対に。