「ん‥」 僕は重たい瞼をゆっくり開けた。 「‥浬音」 そこにはもう1人の僕がいた‥ 悲しそうな顔が‥僕の瞳に焼きついた。 「玖音‥どうしたの?」 「お前がずっと‥寝てたから…心配だったんだよ」 「ずっと‥?どれくらい僕は寝ていたの?」 「二週間」 僕は凄く驚いた。 二週間も寝ていたなんて… 信じられない‥ なんだか不思議な夢を見ていたような気がするけど‥ どんな夢だったのか、全く思い出せない。