ん…


僕はゆっくり目を開けた。


『ここ、は…』


僕は周りを見回した。


だけど僕がいるここは、色のない真っ白な場所。


『‥僕、死んだの?』

『死んでない』

『え!?』



僕はバッと振り返った。


そこには、さっきまでは居なかった、黒い服を着た奴がいた。



『‥誰』

『死神』

『…やっぱり僕、死んでるじゃん』

『死んでない。何度も言わせるな』



…まだ二回しか

言ってないのに‥



『二回も、だろ』

『っ!?人の心を読むな!』

『仕方ないだろ。死神なんだから』

『‥むかつく』



僕はキッと、死神を睨んだ。