「浬音。もう少し頑張れ」

「う‥ん」



僕は必死で、意識を保とうとしていた。


だけど、出血と最後に受けた魔風の総長の攻撃で、目が霞んできた。



「浬音?」

「‥っ」

「浬音!?浬音っ!!!」



あぁ‥

僕の大好きな人が

僕の名前を呼んでる‥

答えなきゃ…



僕は必死に身体を動かそうとしたけれど、全く動かない。


どんどん、意識が遠くなっていく。



もう…ダメ‥



僕はフッ‥と、意識を手放した。