玖音は僕の声にチラッと振り返ったけど、風の総長の攻撃が続いているせいで、避けられない。



‥ダメっ

玖音が刺されるっ!



全力で走って来た僕が玖音の前に立ったとき…


ブツッ!!!!!!!と‥


嫌な音と痛みが僕を襲う



「浬音っ!!!!??」


野良猫の叫びで‥僕はナイフ突き刺している奴を殴り飛ばした



「大丈夫か!?」



僕に気を取られたせいで、魔風の総長が野良猫を殴ろうとしてる‥



‥ダメだ

野良猫が…玖音が

ケガをするっ



僕は力を振り絞り‥

地面を蹴り玖音を自分の後ろに投げ飛ばした。



「っ!浬音!?」



微かに聞こえた玖音の声を無視して、僕は右手に力を込めた。



魔風の総長の拳が‥僕の顔をとらえた。


殴られるのと同時に‥僕も力を込めていた右手で殴った。



「ぐぁっ‥!!!」

「っ‥」


僕の方が破壊力があったらしく、魔風の総長は‥地面に落ちた。