「あ、そんなことより」


夜虎さんは、ポケットから鍵を出した。



「君達の部屋の鍵ですよ。8階ですよ」

「‥どーも」



玖音は夜虎さんから鍵を受け取り、僕らは部屋に向かった。


夜虎さんによると、8階の『黒』という部屋が僕と玖音の部屋らしい。





「ここだな」



玖音は鍵を開け部屋に入った。



綺麗な部屋‥



真っ黒の部屋に、赤や白の家具が置いてある。


そして、ふかふかのベッドが2つならんでいる。



「浬音、少し寝ようか」

「うん」

「今日の夜、黒猫として動く」

「わかった」



僕は玖音に微笑む。

玖音も僕に微笑む。