僕に近づく玖音は、倉庫中を見回した。


そして、僕の近くに倒れている劍冴と或に気づいた。



「……死んでるのか?」

「うん…」



玖音は劍冴と或から視線をはずし、ジッと僕をみた。



「…そいつら、浬音が殺したのか?」

「‥うん」

「そうか。…八幡組のトップと‥裏切り者の或か」




玖音は冷たい瞳で


2人を見下ろしていた。





「…2人は優しい人だよ」



僕の言葉に、玖音が眉を寄せた。



「優しい?…じゃあなんで殺した」

「…」

「優しい人を殺すなんておかしいだろ」




玖音は冷たい瞳で僕をジッとみた。