「恨まない。これは俺が決めたことだから」 「…ごめんね」 「気にしないで下さい」 或は優しく笑った。 僕は優しい或までも‥ 殺してしまうのか… 「或…………君を殺す」 僕は溢れ出してしまいそうな涙を、精一杯…我慢した。 「ん……先に行って待ってる」 僕は、劍冴の銃を地面に置いた。 そして、八幡組の手下が持っていたナイフを手に取った。 僕は或に‥ ナイフを向けた。