僕と或は倉庫の前にいる。



誰もいない倉庫周辺は…


とても静かで


不気味な世界だ‥。





「或」

「なに?」

「八端組は来るのかな」



僕の問いに、或は笑うことも、溜め息をつくこともなく答えた。



「…来ますよ。それが決められたシナリオだから」





そうだ…



僕らは父さんの人形でしかない。


八端組も玩具…




「悲しいですね‥」

「そうだね…」