「玖音は僕が守る」



僕は母さんに微笑み‥部屋を出た。



或は母さんの前に座り、口を開いた。



「浬音を独りにはしません。俺が、浬音の側にいます」



或は母さんに頭を下げ、僕について来た。






僕らは武器を持たずに闘う。



これは黒猫としての…

プライドだ。




「もう直ぐだよ。或」

「はい」

「武器は無しね」

「分かっています」



僕の言葉に、或は少しだけ笑った。