僕は退学届けを、だいクンに差し出したんだ。



だいクンは優しく悲しい笑顔で、それを受け取る。



だいクンの優しさは、きっと玖音を支えてくれる。



いつになるか分からないけど

僕が帰ってくる日まで…



「玖音を……よろしくね」



僕はそれだけ言うと、理事長室を出た。


その後直ぐに、だいクンの泣き叫ぶ声が耳に入った僕は、小さく呟いた。







「…ごめんね、ありがとう‥」