同じ兄弟なのに、中身は全くの真逆。


父さんみたいな‥冷たい瞳を、だいクンはしない。


いつだって…暖かい瞳。



「だいクン。僕に…力を貸してよ」

「っく…浬音っ」

「だいクンの笑顔が、僕に勇気をくれる。嫌いじゃないよ?だいクンの笑顔」

「っう‥」



だいクンは一生懸命、涙を拭う。


そして…僕が好きな、誰よりも優しい笑顔で言う。



「‥がんば、れ。浬音ちゃんっ!!」



少しだけ、悲しそうだけど……僕に勇気をくれる笑顔だ。



「うん。頑張るよ、だいクン」



僕もニッと笑い返した。