玖音は眉間にしわを寄せ、だいクンを僕から引き剥がした。


「浬音に抱きつくな。アホ大悟」

「あうっ…玖音、ヒドい」


だいクンは半泣きでいじけた。

だいクンは「うぉーーっ!!!!」と言い、話し始めた。


「黒駕高校へようこそ!!この高校は不良しかいないっ!!!しかも男子校さっ!!」

「…だいクン、ウザイ」

「‥我慢して浬音ちゃん…僕はそういうキャラなんだよ。ってことで理事長は僕ね!!!!困ったことがあったら言うんだよ!?」


だいクンは凄い勢いで話した。

なに言ってるか分からない…


玖音の解説によると、僕らは全員同じクラス。


ただ僕らが入るクラスは県No.1や県No.2がほとんどらしい。


「じゃあ、担任呼ぶねー!!」


だいクンは放送用のマイクを取り出した。


…どっから?




『えー、2年Z組のむらちゃーん!!20秒以内に理事長室まで来ないと、あんあんっ言わせちゃうぞ★』


なんなんだ‥今の…



バアーン!!!!!!

「来ましたー!!!!」


ドアの前には息を切らしているカッコいい人がいた。


…てか、早っ