「今は他の部屋が使えない。ここで我慢しろよ」

「どこでもいいぜ」



僕は魅倉を部屋に入れた。



「…玖音とお前の部屋か?」

「だったら何」



僕はそれだけ言うと、床に座った。



「いや?」



魅倉は無表情に言うと、僕と少し距離をあけ座った。



「なんの用?」

「‥玖音、今は俺らといる」

「そう」



よかった‥

玖音は独りじゃないんだね




「お前……玖音になんかしたのか?」

「は?」

「だから、なんかしたのかって聞いてんだよ!!」

「知らない」




僕は魅倉を睨んだ。