「どうしたの?」



僕は来客者を見る前に、吠羅に尋ねた。



「いえ…この者が浬音坊ちゃんに会いたいと‥」



僕は来客者をみた。




「魅倉…」

「あぁ。久しぶりだな」



僕は魅倉をみて、一瞬驚いた。


今日来ていなかった魅倉が、1人で僕の家まで来るなんて…



何かを感じた僕は、ゆっくり口を開く。



「上がれ」




僕が言うと吠羅が‥


「何を言ってるんですか!!この者は黒炎ですよ!!?」

「うるさい。知っている。魅倉、さっさと来い」



僕は吠羅を無視した。


魅倉は吠羅に軽く頭を下げ、僕についてきた。