うるさい…

今日は入学式。
新入生の女子が臭い程香水をつけて、スカートが以上に短い…

男子も男子で腰パンをし、髪を以上に盛らせる。

見てて、イライラする。

「邪魔。」
校門に群がっている男子や女子に言ってやった。

"ザワザワ"

"何あの人ー"
"暗そう・・"
"きもちわるー"
"頭ボサボサー"

っち・・・・
うるせぇ奴等・・
一人じゃ何もできないやつめ・・

確かに俺の第一印象は"地味"だ。
まぁ・・・どーでもいいけど。

チラッとクラス表を見て俺は教室へ上がった。

ちっ・・
またかよ・・
教室のドアに群がる男や女・・・

「はぁ・・・!」
そいつらにわざと聞こえるように大きなため息をした。

「んだよ・・・」
男が俺の胸ぐらを掴む
「なんだこいつ・・きたねー・!!」
どっと笑いがおきた。

「みんなやめて・・!」

男女の輪の中にいた1人の女が出てきて言った。

「ごめんね・・?悪気はなかったと思う…許してあげて?」

ニコッと笑ったその顔は
口元の笑窪がよく目立つ、とても顔立ちのいい女だった。

「………。」
ジロッと睨み、教室に入ろうとした。
「ねぇ!あたし桜庭(サクラバ)ミヨリって言うの!よろしくね!」

こいつは俺の前に色白の手を突き出してきた。

「おぅ。」
聞こえるか聞こえないかの声で言った。


これが最初の2人の出会い。