チッチッチッ。


壁時計の音が、薄暗い職員室に静かに響く。


「教師と生徒だから、俺はお前と塩川の仲を反対してた。だけどそれは……過去への、言い訳だったんだ」

「ああ、あの超美人の女の先生とのやつ?」

「俺は塩川のように、聞けたなかった。本当に俺は迷惑なのかと。俺のコトは、もう好きじゃないのか、と」


今でも後悔してる。

凄く。凄く。


「羨ましかったんだ、お前と塩川が。愛してる、なんて言い合えるお前たちが」


もしもあの時。

迷惑だ、と言われた時。

分かりました、ではなく。

俺は愛している、と答えていたら……


何か、変わっただろうか?