「美加は俺と帰るの。だから凪原は一人で寂しく帰りなさい」

「美加と俺は家が近いんですよ。だから一緒に帰る運命なんです。俺と美加の運命の邪魔をしないで下さい」

「何が運命だよ。だいたい、邪魔してるのはどっちだ!!」


バチバチバチーッ!と、何故か倉本先生と恭ちゃんとの間に火花が散る。


「緒方先生は私と一緒に帰りましょうね!!」


花恋ちゃんが、緒方先生に言う。


「断る」

「ええ、いいじゃないですか!私たち恋人同士なんですから!!」

「私たちって……森沢と誰が恋人同士なんだ?」

「私と緒方先生が、ですよ!」

「俺は一人で帰る。じゃあな」

「え、ちょ、待って下さいよ緒方先生ー!」

「おま、そんなに強くスーツを引っ張るな!破ける!!」