「いいからさっさとどけ倉本。節操がなさすぎるぞ」


そう言って緒方先生が倉本先生の腕を無理やり引っ張り、

恭ちゃんが私を机から起こしてくれ、

そして花恋ちゃんが落ちていたリボンを拾って私につけてくれる。


「さあ美加、一緒に帰ろ??」


無邪気な笑顔で、恭ちゃんが私の手をギュッと握る。

「ちょっと待った!」と、すかさず私と恭ちゃんの間に割り込む倉本先生。