葛:「一磨、梨紗様は何に悩んでる?」


一:「わかんない。けど、自分で導き出さなきゃいけないって言ってた。
答え出なさそうって言ってたけど……。」


葛:「一磨にも話さないのか…。2日くらい前からあんな調子でな。」


一:「早死にしたら孫の顔見れないって言ったら一瞬顔色が曇った。」


葛:「どんな話してんだよ。
ってことは、家族、か。
多分一磨が実家に帰って、俺がお袋のお見舞い行って、家族って何なのかを考えてんのかも知れないな。
一磨の両親も複雑だし俺も親父が早くに亡くなってるから誰にも聞けないんじゃないかな。」


一:「武山さんは?」


葛:「武山さんも若名と家族ぐるみで仲良かったって言ってたから近すぎる存在で頼れないんじゃないかな。」