1時間後、葛木が帰ってきた


梨紗は一磨の頭を撫でながら本当の家族って何なのかをずっと考えていた



コンコンッ

葛:「失礼します。」


葛木が梨紗の部屋を訪ねてきた

梨紗は小さな声で、“おかえり”と、言った


葛:「ただいま戻りました。
まるでデカイ赤ちゃんですね(笑)」


梨:「だよね(笑)」


一磨を起こさない程度の声で

葛:「昨日はありがとうございました。」


梨紗はにこっと笑いながら

梨:「ちゃんと会わないとダメだからね?」
と、言った


葛:「はい。」