『鬼という生き物は、人の魂を喰って生きている』


『…だから、私の魂が欲しいのか』


『まあ。簡単に言うとそういうことだ。でも、まあ聞け。話にはまだ続きがある』


『わかった。話せ』


『鬼は…人の魂を勝手には喰わない。絶対にだ。その魂の持ち主が、俺に魂をやっていいと思わないと、体に入ってこない』


『つまり、お前に魂をくれてやってもよいと、私が思うようになるまで、契約は続く訳か』