『ヴァンパイアについて』
そんな題名の本だった。


――――――。


「フーン。ヴァンパイアってこんなにも知能の高い生き物だったのか・・・まぁ実際そんな生き物は居ないだろうけどな・・・」
俺はそんなことを思いながらもひそかにヴァンパイアに会ってみたいという欲望が生まれた。

そう思いながら俺は『ヴァンパイアについて』の本を読み続けると、俺に新たな思いが生まれた。

もしかして俺はヴァンパイアに生まれてくるはずだったんじゃねーのか??

もしかしてじゃなくて本当に俺はヴァンパイアの能力を持った人間なんじゃねーのか??

絶対そうだ・・・

なら何で俺はこんな人間の世界に居るんだ??

誰か俺の本当の生きる場所に連れて行ってくれ・・・

「・・・馬鹿馬鹿しい・・・」