2年後・・・
みゆは大学受験の発表を見に行っていた。
4526、4526・・・あった!!あった!!
私合格したよ!!
お母さんに連絡をした。
良かったね・・本当に・・お母さんも感激していた。
あの後もらったお金で、引越しをして
学校を転校し、ひたすら勉強をした。
夢をかなえるために。
自分に自信が持てるようになるために・・
胸を張ってぞうもつやさんにあうために。
またあなたに抱きしめてもらうために・・・

ぞうもつ屋さんに手紙を書いた。
「やっとあなたの後輩になれました!」
医学部の合格証書をもったみゆの写真
が同封されていた。
ぞうもつやさんも自分のことのようにうれしかった。
「いま、麻酔科と外科が募集中です」
と返事を書いた。
その返事を読んでみゆは
移植のときの傷をなぜながら、
「ありがとう。ぞうもつやさん。今生きていることを
助けてもらったことを感謝しています。」
と心の中で、つぶやいた。

たった一日で自殺未遂をし、人を追い詰め、恋をして、人のためになった。
この先どんなことがあっても強く生きていける。
みゆは生まれ変わることができた。