「隠さなくていいわよ、誰だか分かってるから。」 「誰だか分かってるから、って、私本当に好きな人いないしっ!!」 「そか。まだ気づいてないか。」 何が?! 何に?!!! 「まぁ、 今回はそういうことにしといてあげる。」 「何それ!!!?」 「もうそろそろ気づくから。」 「何に?!」 私が麻奈に問いかけても、麻奈は、 “もうすぐ分かる。” の一点張りで教えてくれない。 私は諦めてお弁当を食べようとした。