「ごめん、今日一緒に帰れないッ。 そういえば、用事あったんだ!!」 私は麻奈にそう言った。 「用事??」 「ぅん!!急ぐから!! ……じゃぁねッ!!」 私は急いで部屋に向かった。 鍵を回して、ドアを引く。 ガチャ。 「おかえり。」 真っ正面のドアが開いて、慧斗が顔を出した。 「ただいま……って、 ここ私の家じゃないしッ!!」 私はそう言いながら、部屋の奥に入っていく。