「そーかそーか、それじゃ、頼んだぞ!!」


ハゲ野の言葉と同時に鳴り響くチャイム。


ハゲ野は満足そうに教室を出ていった。


「愛実、ドンマイ。」


麻奈が苦笑いで私を励ます。


「あり得ない。」


「まぁまぁ。
こういうこともあるんじゃん??」

「はぁーーーー。」


ホントに、最悪。


「……って、あれ?
麻奈、何で鞄持ってるの??」

「はぁ?これで今日の授業終わりだよ。」

「嘘ッ!!」


私はポケットから携帯を取り出した。





チャリン……。