慧斗と……私の場所?!!!


「ほら、行くぞ。」

「ぅん……。」


って、


「嫌ッ!!」


私は拒否した。


「は?」


慧斗は眉をひそめる。

だって……、


「女子様に変な誤解されて、いじめられるもん!!」


それだけは、

ほんと勘弁。


「ぁー……。」


慧斗は思い出したように、声を出した。

そして、しばらく考えた素振りを見せたあと、


「愛実、場所分かるよな。」

「へっ……うん。」

「俺が先行くから、5分後来い。」


そう言い残して、保健室を出ていった。