「愛実。」


耳元で名前を呼ばれた。


「ひゃ……、何?!」


「これやるよ。」


そう言って、
私の手に握らせたのは、


「……鍵??」


鍵だった。


「そ。秘密の鍵。」

「秘密の鍵?!!!」


何ソレ?!





「学校の秘密の部屋。」


学校の秘密部屋……、










……あッ!!





「ぁの、
生徒立ち入り禁止で、
教師でさえ立ち入れないっていう……?!」

「そぅ。そこ。」