「俺、愛実が好きだ。」 「……ぇ?」 「だから、愛実の言葉に嫉妬して、心にないことを口走るときもある。」 「……。」 「でも、俺は、愛実がいないと、息ができない。愛実と一緒にいたい。」 慧斗は私を真っ直ぐ見て言った。 私の濡れている頬に手を添えて、 「俺は、愛実だけを 、 ……愛してる。」