「付き合ってないんでしょ?彼女面??」


慧斗の腕をギュッと引っ張る若林さん。


「慧斗をゲームの駒みたいに扱うつもり?」


私の言葉に、若林さんの眉がピクリと動く。


周りが、突然の修羅場に、好奇の目を向ける。


「……なんの、ことかしら。」

「昨日の屋上と言えばお分かりで??」


若林さんの目が見開かれる。


「盗み聞きしたのね。」

「あとから来て大声で話してたのはそっちでしょ。」