「何よ、婚約者って?!」

「あれ、言ってなかったかしら。」

「全然!!」


すると、お母さんは話し出した。


「愛実にはね、3才の頃から婚約者がいたの。」

「3才から?!」

「えぇ。」


知らなかった。


「だから、今からその相手とお食事会をするってわけ。了解??」


了解……、


「なわけないじゃん!!」

「あー、はぃはぃ、つべこべ言わないッ、着いたから降りるッ!!」


私は渋々車から降りた。