「愛実よろしく~。」


お母さんは私を客間に押し付け、客間を出ていった。


「愛実様、お着替えしましょう♪」


お手伝いの長(オサ)たちが私にパーティードレスを着させて、メイクを施す。


「さっすが私の娘♪綺麗よ~♪」

「何の真似よ。」


今は、私専用のリムジンの車内。

私はお母さんを軽く睨んだ。


「何よ、怖い顔して。
これから婚約者に会いに行くってのいうに。」


……、


「……はァ?!!!」





婚・約・者!!!?