「お兄ちゃん、ココ来るから、下行くね。」 私は鞄を手に取って、 慧斗にキスをした。 「じゃあね。」 私は慧斗の家を出て、校門前まで急いだ。 校門前で待っていると、 目の前に、黒いリムジンが止まった。 このリムジン……。 ガチャ。 「愛実様、お迎えに上がりました。」 中から、見知った顔が出てきた。 校門前のリムジンとイケメンとここの生徒の私。 当然、注目の的。 「馬鹿兄貴ッ!!」 私は顔を伏せてリムジンに乗り込んだ。