「……じゃね。」 私は堪えられなくなって、その場を走り去った。 「愛実ッ!!」 背後で麻奈の声が聞こえたけど、止まらずに走り続けた。 ふたりは、付き合ってるっぽい雰囲気だった。 私は朝を思い返す。 “私、応援するからね。” その言葉に、足が止まる。