坂口孝に押し倒されてる愛実。


ワイシャツのボタンは殆ど外され、

坂口の手には愛実のリボン。


愛実は涙目だった。


「……チッ、誰だか知らねぇけど、今イイトコだから、出てってくれる?」


坂口は面倒臭そうに、そう言った。

その時、


「助…けて!!」


愛実がかすれた声で助けを呼んだ。


「先輩、退学処分受けたいですか?」


俺は自然と言葉が出てきた。


「チッ。お前かよ、王子様。」


坂口は俺だということに気づいたらしい。